ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ。。
人間が死ぬと、ちょっとだけ体重が軽くなるらしい。っていうのは以前どこかで聞いた。 それは魂の重さだと言う人もいる。そうかもしれない。 このことに、明確な答えはない。 そのちょっとだけ、と言うのが21グラムなのだという事を初めて知った。 ベニチオ・デル・トロって、どうも生理的に好かん。。でもその好かない感じが役柄と妙にあってた気がして、結構良かったのかも。 ナオミ・ワッツは相変わらず体張ってる。 ショーン・ペンは意識してなのか、押さえ気味な感じがした。 愛する家族が突然の交通事故で帰らぬ人となる。 「あの子は青い靴ひもを欲しがっていたのに、私は買ってやらなかった。あの子は赤い靴ひものまま死んだのよ。」 残された側の後悔、自責の念。21の時、私もそういう経験をしたことがある。だから彼女の気持ちに心が痛む。もしも自分の家族がそんな風に死んでしまったら、私も彼女がドラッグと酒に逃げたのと同じようになるに違いない。 ただ、パズル形式の進行具合は面白いかもしれないが、理解するのに手間どり観ていて疲れる。特に最初はちゃんと観てても「あれ?これどうなってるんだろ」となってしまって、ちょっと残念。 こういう作りにする必要があったのかなとも思う。 でも普通にストーリーが展開していったら、つまんなくなってたかもね。(夫談) 21グラムって、結局なんだろうね。 人間の死に直面した人たち。 死んでいく人間と、生きている人間。 死ぬ側よりも、きっと残された人間の方が辛い。 でも、それでも生きていかなくちゃいけない。 ちゃんと向き合って、乗り越えて行かなきゃならない。 21グラムがなんなのかはっきりとは分からないけれど、それは生きている人間に残された何か。。 彼がクリスティーナとジャックに残していった何かなのかもしれない。
by suga_m
| 2005-05-14 01:34
| 映画
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