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フラガール

昭和40年、石炭から石油へと時代が移り変わる中で、炭鉱の町は閉山へ追い込まれようとしていた。

常磐ハワイアンセンターって、結婚してから存在を知ったんだけど、今は名前がスパ・リゾート・ハワイアンズに変わったんだよね。
いやー、気になって観たいと思っていたわりに、時代背景や細かなストーリーというのは知らず。実話が元だったのね。
あたしはもっと「ウォーター・ボーイズ」的な青春ものノリの話かと。
いやあ、間違っとりました。とても真面目でちょっぴり感動的で泣ける話になってる。
映画出演初体験のしずちゃんの演技にもかなり感動したけど、まわりを固めてる俳優陣がいい感じ。
岸辺一徳もいいし、トヨエツも。そして松雪。松雪の、ある意味捨て身でドスのきいた
演技が痛快。主人公の青井も、思ったより良かった。
炭坑夫としてしか生きられず、夕張へと去っていく一家。
それぞれがそれぞれの事情を抱え葛藤し、最後には「日本のハワイ」へと皆が希望を見いだす。
フラのダンスシーンも見事だったけど、一番良かったのは町に別れを告げ、一人東京へ
立ち去ろうとする先生に、主人公たちがホーム越しにフラの振りで思いを伝えるところ。
自分が教えたことを、彼女たちはしっかりと受け継いでいた。
もう泣けるっつうの!
夫は「つまらん」と言ってたけど、あたしはいいと思ったぞ。
最近あんまし泣ける映画を観てなかったから、ちょいとしんどかったが。(笑)
しずちゃんの体当たりの演技を見て、相方の山ちゃんは間違いなく心底焦ったに違いないのだ。(笑)
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by suga_m | 2007-06-02 20:49 | 映画

クールランニング

「氷?雪?何それ」状態の南の国ジャマイカから、無謀にもボブスレーチームを結成し、いざ冬季オリンピックへ!!
という88年のカルガリーでの実話を元に作られた映画。
挑戦するのは、ジャマイカでは屈指のアスリート4人組。
コーチを含め、それぞれに事情もあり、時には分裂しそうになりながらも努力し、ついに念願のカルガリーへ。
場違いだと冷たい目で見られ、中傷やいじめを受けようとも、陽気なジャマイカ魂でなんとか乗り切ろうとする彼等。
強豪スイスチームのかけ声を真似してスタートするが、何かが違う。
自分を取り戻そう。自分たちらしくやればいいんだ。そう決めた時、肩の力が抜け「クールランニング!」のかけ声と共に、彼等はジャマイカ人の誇りと明るさを取り戻す。。
このシーンと、ラストの「ゴールまで行こう」と歩き出すシーンは、なかなか感動的。
単なるコメディ映画で終わらず、様々なメッセージを観る側に送ってくれるこの映画。
今まで何度となく観ているが、お笑いあり、感動あり、底抜けに明るいジャマイカの楽しさ、リズムを感じることができて、いつ観ても良いなあと思う。
元気になりたい時、ちょっと涼しくなりたい時(?)、ぜひ観てほしい。観終わった時、清々しい気持ちになれる映画だと思う。
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by suga_m | 2006-06-04 15:15 | 映画

Frida

実在のメキシコ女流画家、フリーダ・カーロの人生を描いた作品。
1年くらい前だったか。。テレビで彼女のことを取り上げた番組があり、それで初めてフリーダという人を知った。
とにかく非常に印象深かったため記憶していたのだが、レンタルDVDを物色中にこの作品を見つけ、「こんなのあったんだ!」と思って借りてみた。

主演のサルマ・ハエックが、すごく良く演じてる。
本人にそっくり!(と私は思った)
18歳の時に交通事故に遭い、ひん死の重傷を負った彼女。しかしその事故がなければきっと芸術の世界を知ることもなかったのだろうし、またその世界で有名になることもなかったのだろう。皮肉なことだと思う。
メキシコに行ったことはないが、この映画を通じてとても魅力溢れる国だと感じた。
フリーダにしてもディエゴにしても、情熱的なこの国の人々をまさに象徴しているような人物。音楽に歌に、衣装、町並み、芸術。見るもの全て躍動感にあふれて輝いている。

劇中彼女の作品が沢山出てくるのだが、絵と実写が入り交じったりして効果的に使われていて、観ていてとても面白かった。
特にフリーダとディエゴの結婚式の絵。。たたずむ二人が、しだいに実写の二人となる
シーンは面白く、思わず笑いが込み上げた。

パティオのある白い外壁の実家が、時を経てフリーダの感性に染められ、真っ青と赤、そしてグリーンの見事なコントラストを見せる家へと、鮮やかに変ぼうを遂げていく。
ディエゴの家のレンガ色の壁に白いキャビネットのキッチンなど、印象的なインテリアがたくさん見られたのも、良かった。

観終わって。。。。事故の後遺症で一生苦しんだフリーダというよりは、愛と芸術にどっぷりと浸かった短くも激しい人生を生き抜いた女性という感じがして、うらやましくも思った私だった。

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by suga_m | 2006-05-14 15:36 | 映画

グレアム・ヤング毒殺日記

今世間を騒がせている事件。
女子高生が実の母親に毒を盛る。。という信じられないショッキングな話。
第一報をニュースで見たとき、この映画を真っ先に思い出した。

グレアム・ヤング。
実在したイギリスの毒殺魔。実在した人物という所に非常に興味を持って、思わず借りた記憶がある。

もう7〜8年くらい前になるだろうか。一度しか観てないのに、印象が大きすぎて今でも時々思い出す。またもう一度観たいと思っていた矢先の事件報道だった。
あの映画に似ていると思っていたのだが、実際に彼女がグレアム・ヤングが好きだと書いていたと知ってとても驚いた。

どうしてそんなことをしたか、知る由もない。
ある人物に憧れる気持ちが強いがために、その人物になりきったり同じことをする、という事は珍しくはないのだろうが。。
タリウムを使ったり、自殺を図るところも同じ。。

この映画はブラックコメディー調に作られていて、流れる音楽もハードロック。
重々しく作っていないところが、逆に新鮮で(こんな言い方してはいけないけど)面白く、印象深かった。淡々とテンポ良くストーリーは進むが、被害にあった家族や周囲の人間の、毒によって変わり行く様が観ていて余計に恐ろしい。

最終的に彼は獄中で服毒自殺を図り、あっけなく死んでしまう。
この映画は何だったんだろう。。彼はどうしてこんなことをしたのか。彼の人生は何だったんだろう。。。そんな事を思い、空しさを感じた。
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by suga_m | 2005-11-03 10:40 | 映画

モンスター

シャーリーズ・セロン、クリスティーナ・リッチ。。

実在したアメリカ史上初の女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの人生を描く作品。
非常に観たかった映画をやっと観た。
シャーリーズ・セロンが13キロも体重を増やし、義歯をつけ、立ち居振る舞いすべてアイリーンになりきって演じた。
確かに、元の彼女とはとても思えない、下着姿で洗面所に立つ姿には「すげー肉の付き方。。。」と愕然としてしまう私たちだった。
スタッフが「余りの豹変ぶりに、元の彼女を忘れそうになった」くらい、役づくりをしていたらしい。

モデルとなったアイリーンの話、私は全く知らない。
全米初の女性連続殺人犯ではないという話も聞くし、本人とはかけ離れた人物像だと聞いたりもした。あの「テルマ&ルイーズ」はアイリーンがモデルらしいというのも、初めて知った。

そういう色々は置いといて、シャーリーズの演技は良いなと思った。
確かにそこへ至るまでの情報が少なすぎる気はしたが。。時間的にくどくもなくあっさりとしずぎない加減の作り方。監督はパティ・ジェンキンスという女性だが、女性の目線で作られた映画という感じはすごくした。男性はこういう映画は作らないだろうから。。

セルビー役のクリスティーナもなかなかいい感じで演じている。
中盤からは怒りも覚え、「おめー何言ってやがる!」と画面に向かって言い放った。
出会うべくして出会った二人なんだろうけど、もう少しどうにかならなかったのか。。
やるせなさを覚える。最後までセルビーを恨まないアイリーンには哀れを感じた。
そこまでして守るべきものだったのか。
二人の別れ。。バスを待つシーン。
「帰りのチケット買ってやるって言ったろ」のくだりは涙が自然と出てきた。

13の時から娼婦をしてきたアイリーン。男を死ぬほど恨んでいるのに、その男に体を売ることでしか生きるすべを見いだせなかった彼女。
最後に犯した殺人が痛々しかった。
こんな言葉をかけてくれる人がもっと早く現れてくれたら。。

「もう遅い」
そう、遅かった。


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by suga_m | 2005-07-10 11:36 | 映画

生きてこそ

1993年、イーサン・ホーク他。。

1972年10月、南米ウルグアイの学生ラグビーチームら45名を乗せた旅客機がアンデス山脈に墜落し、72日後に16人が無事生還した事実をもとにした人間ドラマ。

この話の存在は知っていて、観たいと思っていた。
墜落によって怪我をした者、体力のない女性などから一人また一人と死んでいく。自分の大切な友人、家族が死んでいくのを見ているしかない自分。。そしてまた自分も死ぬのではないかという恐怖。。極寒のアンデスの山の中食べるものはなく飢餓状態に陥り、捜索は打ち切られ、そして人々は重大な決断を迫られる。

確かに描写が甘いところもあるが、これが事実だと思うからか批判しようという気持ちにはならない。
人間は誰しも「生きたい」と本能で思うものなのではないか。
そしてそのために人肉を食べなくてはいけないとしたら。。
自分だったら、と思っても自分はそんな体験をしたことがないのだから、分かるはずもない。彼等の気持ちは彼等にしか分からない。だから、彼等の行為を非難できない。

人肉を食べるということは、生存者達にとって大きなターニングポイントだった。
彼等を食べた以上、絶対に生きなければならない。生きて山を下りるんだ。それまで以上にそう思ったのではないか。
実に72日の遭難生活。スポーツマンの若者だったから助かったのだろうが、その生命力には驚くばかりだ。標高3000メートル以上の山。。夜は気温がマイナス40度にもなる世界。。
十分な食べ物があったとしても、生きられる環境なのか?彼等の生還は、本当に奇跡以外の何ものでもなかったことが分かる。これは人肉を食べたことをどうこう言うのではなく、純粋に生還した奇跡のドラマとして考えるように作ってある映画だし、それで良いと思う。
メイキングを見ると納得できるだろう。彼等の葛藤そして封印された記憶。
撮影隊にアドバイザーとして参加した彼等の、封印した記憶と20年振りに向き合おうと決心したその勇気が凄い。

映画は途中よりも、エンディングが印象的だった。

ヘリに向かって振り上げた手に握られた小さな赤い靴。
流れるアベマリアと空から見たアンデスの山々。。果てしなく神々しく、静けさに満ちていた。
とても美しくもあり、そして悲しく恐ろしい山々だった。


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by suga_m | 2005-06-15 08:43 | 映画