ニコール・キッドマン、ショーン・ペンの二大スター競演。。
ニコールが、国連でアフリカのマトボのクー語(架空)の同時通訳をする女性シルヴィアを演じている。彼女が偶然聞いてしまった、マトボ大統領の暗殺計画。。彼女を護衛することになったシークレットサービスのトビンをショーンが演じる。 ちょっとつくりが複雑で分かりづらいところがあり、特に前半がつじつまが合うまでついていくのに大変な印象がある。 テーマがテーマなので、面白いか面白くないか、という単純な判断ができない映画ではある。 ちょっと疑問だったのは、トビンの奥さんが2週間前に死んだという設定。これ、どうして2週間じゃないといけないのかな?ちょっと強引な感じ。ただ癒されない悲しみを背負っているというのならば、2週間じゃなくても半年、一年でもいいんじゃないかなー?どうせなら葬儀のシーンくらい、入れてくれたらまだ感情移入できたかも。 そういういきさつを言葉であれこれ説明するところが、なんかとってつけたみたいで私は好きじゃないなあ。 国連で初めての撮影が許可された、っていうので話題にもなったみたいで、確かにそれは一見の価値はあるかなと思う。国連がからんでいるからか、ラストは人によっては綺麗事とか理想でしかないとか感じるみたいだ。 人を殺した犯人を川に突き落として、遺族がそれを助けるか助けないか。。。 そのエピソードがいきてくるラストシーン。 犯罪者を見殺しにし、一生喪に服さなくてはならないのか。。それとも犯罪者は生きることを許され、遺族もある意味救われるのか。 インタープリター。。ある国とある国の仲介役。橋渡しをする役。銃を捨てて通訳になったシルヴィアが、恨みと怒りの連鎖を断ち切り自分を貫いたラストシーンだった。 たった一人の行動だったとしても、一人でも多くの人がそうすれば。。。少しでも多くの人がそうすれば。。ひょっとしたら世界は変わるのかもしれない。 それはすごく大きな理想ではあるけれど。。
by suga_m
| 2006-04-29 21:44
| 映画
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