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野獣死すべし

私の中の松田優作と言えば、ジーパン刑事と家族ゲーム。。くらいか。あ、あと「探偵物語」とか。遺作となった「ブラック・レイン」はちゃんと観たことないし。今となってはなにげに好きな俳優である、マイケル・ダグラスも出てるし、今度観てみるかな。

この映画、仲代達也がやった古いやつが大元なんだよね?観たことないけど。
何故私が松田優作?というと、少し前の夜の番組で特集になっているのを、夫と見まして。
夫が思い立って借りてきたので、観たというわけ。作品名だけは知っていたんだけど、内容は全然知らず。

このストーリー。現代の映画界では当たり前のような感覚で見られる設定なんだろうけど、当時はすごく新しかったんだろうなあ〜。すばらしい。
超一流エリートの男が、実はつめたい凶器に満ちている。なぜ彼はそうなったのか。
最後までノンストップで興味津々でのめり込んでしまった。観終わって。。。

「松田優作、すげぇなあ〜」

とつぶやいてしまった。今の中堅や若い俳優でこの役できる人、いるだろうか。
完全になりきって、いっちゃってた松田優作。見る目かわったかも。

相棒役が鹿賀丈史なのも、いいねえ〜。密かにファンの私。(またかよ)
チンピラの鹿賀丈史。アフロな鹿賀丈史。
んーー。笑える。少しだけコケティッシュ。ふと「振り返ればやつがいる」を思い出してしまったわ。キャラは全然違うんだけど。

長まわし多用。ちょっと中だるみなところもあるのが、残念。
一番残念だったのは終盤、伊達が戦場でのカメラマン時代を思い出してイカレまくる所での長まわし。
これはどうかなあーって思っちまったわ。女を強姦してる相棒(鹿賀)と壊れてる伊達(松田)。ヘコヘコしてる相棒が気になっちゃってさ。(笑)
もちっと撮り方考えた方が良かったような〜。それとも、このワンカットに意味があるのか〜?

最後は、殺されて終わりなのね。
なんか、完全犯罪になったらもっと面白かった気がするけど。
でも、今頃遅いけど観て良かった作品。松田優作を見れて良かった。
劇中様々な俳優が出てきて、それを見るのもまた楽し。
そして意外や意外。出てくるインテリアに注目!
箱としての部屋は、「んー」なんだけど、あの椅子。。照明と。。。。ミッドセンチュリーな感じ、いいわ〜。
まさか「野獣死すべし」で、そんなノリになろうとは。
恐るべし「野獣死すべし」であった。(笑)
野獣死すべし_e0014639_12313725.jpg

by suga_m | 2006-11-17 13:10 | 映画
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